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経ヶ岬での米軍基地建設計画の中止・撤回を求める緊急共同声明

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2015年 03月 24日

3/17京都府への公開質問状&協議予定

緊急共同声明呼びかけ人有志は、3月17日に京都府へ公開質問状(下記)を提出しました。

これを受け、京都府から3月6日に、協議を3月24日に行なうとの約束をいただいておりました。しかし、残念なことに「年度末でいそがしい」との理由で、3月20日(金)になって京都府から延期の「提案」がありました。一刻を争う問題が起きているなかで、アポイントメントを反古にされたことは大変遺憾です。

以上をふまえ、3月26日(木)15時から、京都府との協議をあらためて行ないます。
どなたでも参加できます。ぜひお集まり下さい。

<京都府との協議>
・日時: 2015年3月26日(木)15時〜
・場所: 京都府庁(議会棟ではなく府庁舎)1階

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2015年3月17日

京都府知事 山田啓二様

   米軍基地「経ヶ岬通信所」の運用継続に関する抗議及び公開質問

     「経ヶ岬での米軍基地建設計画の中止・撤回を求める 緊急共同声明」呼びかけ人有志

 私たちは、京丹後市丹後町宇川地区での米軍基地「経ヶ岬通信所」の運用継続について改めて強く抗議し、Xバンドレーダーの運用停止と基地の撤去を求めます。計画が明らかになって以降、基地周辺の住民の生活や権利が著しく破壊・侵害されてきました。また、国や京都府は、市民が国や府に要求してきたことを都合よく忘れ、市民に約束したことを簡単に破っています。
 第1に、米軍関係者の交通事故が多発し、米軍部隊発足以降に限ってみても月3回ペースで起こっています。米軍・国・京都府らは「未然防止に努める」と約束しましたが、まったく機能していません。京都府が国に求めた「日米地位協定の改善」も無視されています。このまま基地の運用が続けば、さらに深刻な事故や事件の発生を止められないと考えます。
 第2に、基地内からの低周波音の騒音が続いています。米軍は防音マフラーの設置などをしましたが、袖志区で44デシベルなど、防衛省の調査ですら環境省参照値を1~3デシベル上回る結果が出ています。低周波音は、たとえ短期間で自覚症状などがなくても、長期間にわたって、個人差をともなって、健康に影響を与えることも知られているところです。米軍・国・京都府らは「健康や生活に影響を及ぼすような騒音は出ない」と約束してきましたが、まったく守られていません。守られない以上、まずは発電機の即時停止とレーダーの運用停止がなされるべきです。
 第3に、米軍が設置した不当な警告文によって、米軍の根深い占領意識が改めて問題となっています。米軍がフェンスに設置した警告文には、1950年制定の米国内治安維持法797号に基づき基地への立入を禁止すると書かれています。そもそも米国内法で日本国内の住民・市民を管理することはできません。掲示されていること自体が不当であり、また、住民・市民に対する脅迫行為であると考えます。現在も米軍はテープで一文を隠しただけで掲示しつづけています。問題は警告文の内容とその掲示のみならず、米軍の占領意識です。京都府は米軍による撤去と謝罪を要求すべきです。
 第4に、米軍関係者の住居設置の問題です。住居場所の選定にあたっては、「地元」住民の意向を丁寧に確認し調整する、と米軍・国・京都府・京丹後市は約束してきました。しかし、ホテルに滞在していた米軍関係者約30人が個人契約で賃貸住宅に居住を始めています。明確な約束違反です。また、網野町島津では主に軍属向けの居住地の選定が進み、防衛省は「軍属の居住地については軍属の雇用企業のシェネガ社と土地をまとめて買うオーナーなる企業との民と民の間のものだから、防衛局は基本的に関知しない」という主旨の説明を予定地周辺住民に対して行なっています。住民からは「居住地で事件などがあったら治外法権で日本は何もできないのか」、「建設を拒めるのか」といった声があがりました。何度でも住民との話し合いの場をもつことが必要です。住民の「合意」なき住居選定は行なってはいけません。そして、このような国の進め方に対し、京都府は国と米軍に対し進め方をあらためよと主張すべきです。
 以上の点及び前回(2015年2月20日)の京都府との協議結果をふまえ、以下の点について質問します。誠意ある回答をお願い致します。

■1 騒音
(1)防衛省の直近の調査結果では、環境省参照値を上回る結果が出ています。この点について、京都府は①いかなる対応をしてきたのか、②どのように考えているのか、そして、③今後どのように対応するのか、ご説明下さい。

■2 米軍人・軍属の交通事故と居住地
(1)前回の私たちとの協議において、これまでの交通事故のうち、最も多いのは短期滞在者によるものであると京都府は説明しました。また、滞在期間の長短にかかわらず、徹底した運転講習等の研修実施が必要であり、研修を受けない者の運転を認めないことが「抜本的な対応」であるとの認識を京都府も共有したと受け止めています。この点について、京都府のその後の対応とこれからの対応方針をご説明下さい。

(2)国や京都府は米軍関係者の通勤は集団でのマイクロバス利用となると説明してきました。前回の協議では、この約束が守られていないことが主な事故原因となっていること、集団通勤の徹底が必要であることを、京都府も共有したと考えます。この点について、京都府のその後の対応とこれからの対応方針をご説明下さい。

(3)軍属(特にレイセオン社関係者)の個人車両の利用が急増しています。レンタカーの「わ」ナンバーだけでなく、個人所有車であるYナンバーも20台以上が走り回っています。京丹後市内に駐留後、京都で購入した「京都Y」ナンバー車両も少なくとも約10台確認されています。ご承知のはずですが、Yナンバー車両には任意保険がきわめて杜撰で、事故時の補償が大問題となってきました。これらの車両購入・使用の実態について、京都府はどのように考え、どのように対応されているのかご説明下さい。

(4)米軍関係者約30人が個人契約で賃貸住宅に居住を開始していることについて、京都府は①どのような考え、これまでどのような対応を行なってきたのか、②今後どのように対応するのかご説明下さい。

(5)2015年2月19日に起こった宇川地区住民に対する人身事故について、米軍や国に対し京都府がとった対応をご説明下さい。また、それに対し、米軍と国がどのように応じたのかについてもご説明下さい。

(6)米軍属の居住地の選定が一方的に進んでおり、住民への説明と合意形成は不十分なままであると考えます。この問題について、京都府は選定にあたって具体的にどのような手続きがとられるべきだとお考えですか。また、今後の京都府の対応方針についてご説明下さい。

■3 電磁波、騒音、水質の事前調査結果
(1)前回及び前々回の協議で、私たちは電磁波調査結果の公表のされ方かが不適切であり、科学的・客観的でないことを伝えました。また、①調査にあたって使用した機器・機材、②調査時の天候などの条件、③事後に特定できる調査場所の詳細などの提示を防衛省に求めるよう改めて伝え、京都府もその必要性を共有されたと考えます。「防衛省と京丹後市に対し、結果の公表方法などついての改善を協議していきたい」との返答を頂きましたが、その後の対応状況についてご説明下さい。

(2)前回及び前々回の協議で、私たちは調査の外部条件(調査中にレーダーが稼働しているか否か、岳山頂の自衛隊レーダーが稼働しているか否か、天候など)の詳細情報の提示がなされる必要性を伝え、京都府も認識を共有したと考えます。これらの情報公開はいつなされるのかご説明下さい。

(3)電磁波、騒音、水質の調査地点をさらに増やすべきだとの意見が基地周辺住民や専門家からあがっていることをこれまで伝えてきました。この点について、京都府の見解を改めてご説明下さい。

■4 環境・文化遺産
(1)京都府レッドデータブックに登録されている「穴文殊」の範囲を詳細にご説明下さい。また、穴文殊の土地は 1 メートルほど掘削・整地されています。レッドデータブックに登録された土地や文化遺産を保護・保存してきた京都府のこれまでの事業・政策との整合性についてご説明下さい。

(2)京都新聞の報道「揺らぐ平和と記憶 米軍Xバンド基地から」(2014年8月28日付) によれば、在日米軍司令部は「日本政府の情報に基づき、自然・文化的資産の現地調査は 必要ないと判断された」と述べています。JEGS(日本環境管理基準)が骨抜きにされていると考えますが、京都府の見解を改めてご説明下さい。

■5 第二期工事及び自衛隊基地拡張工事
(1)米軍基地については現在一期工事が終了し、今年中に二期工事に入るという予定であり、隣接する航空自衛隊経ヶ岬分屯基地もこの春より拡張工事に入るとされています。しかし、米軍基地の一期工事を見る限り、工事についての「住民の安全安心の確保」の約束は全て反故にされてきたという事実があります。具体的には、①土日・祝日の工事の強行、②通勤時間帯の工事車両の通行、③交通整備スタッフの極端な不測、④「穴文殊」の掘削、⑤工事に伴う粉塵等による周囲の田畑の被害、⑥工事関係者量の交通事故、などです。第二期工事と自衛隊基地拡張工事にあたって、京都府は何が守られるべきだと考えていますか。

(2)米軍、自衛隊ともに今後の工事を進めるのであれば、①工事内容や方法について地域住民に対する公開の説明会と合意形成、②住民と米軍、国、京都府、京丹後市との間の確認文書や安全協定の文書での締結、などが必要であると考えられます。京都府のお考えと今後の対応方針についてご説明下さい。

(3)米軍基地の第二期工事と自衛隊基地拡張工事について、今後のスケジュールをご説明下さい。

■6 その他
(1)昨年、銃で武装した軍属がゲートの外にまで出てきていることが確認され、前回の協議では現場写真をお渡ししました。この軍属の行為は、法的に問題があると考えますが、京都府の見解をご説明下さい。

(2)前回の協議では、京都府が米軍基地の詳細な図面を持っていないとのことでしたが、米軍基地の運用状況を監視し、米軍や国との交渉窓口となるにあたって、ありえないことです。その後の対応をご説明いただくとともに、基地の詳細な範囲について図面にてご提示下さい。

以上

by mamorekyogamisaki | 2015-03-24 10:31 | 声明


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